私たちは、毎日コップ一杯分もの汗をかいていると言われていますよね。
天気の良い晴れた日に布団を干しておく人も多いはず。でも、ただ干しておけば良いわけではありません。正しく干さなければ布団の寿命を縮めてしまいます。
布団は素材によって干し方や干しておく時間が違います。また季節によっても違いがあります。大切な布団をできるだけ長く使うにはそれらのポイントに気をつけて干してみてください。
なぜ布団を干すの?
①カビ・ダニ対策
寝汗は布団に吸収され、多湿になっています。放置するとカビやダニが発生します。定期的に干して湿気を溜めないようにしましょう。
②臭いがなくなる
寝汗や皮脂で汚れて布団をそのままにしておくと雑菌が増殖して嫌な臭いの原因となります。シーツやカバーも交換し清潔に保ちましょう。
③布団がふっくらする
干すこと、布団の中に溜まった湿気が乾燥して軽くなるのでふかふかになります。
ここでわかるように布団にとって湿気は絶対NG。
布団の素材(中わた)別、ベストな干し時間
布団を干すのにベストな時間は、10時から15時です。
布団は、長時間干すと日光で生地を傷める原因となります。また、夕方まで干したままにするのは、逆に湿気を吸収してしまうので注意してください。
布団の素材(中わた)によってベストな干し時間があるので参考にしてみてください。
【羽毛】
羽毛は、吸放湿性に優れています。風通しの良い日陰に干してください。日向に干す場合は必ずカバーを付けたまま干すのがポイントです。
頻度 | 月1回程度 |
干す時間(夏) | 片面約30分 |
干す時間(冬) | 片面約1時間 |
【綿】
綿は、とても湿気を吸収しやすい素材です。天気の良い日には干すようにして湿気を溜めないようにしましょう。
頻度 | 週2〜3回程度 |
干す時間(夏) | 片面約2時間 |
干す時間(冬) | 片面約4時間 |
【ポリエステル】
ポリエステルは、乾きやすい素材なので陰干しでOKです。
頻度 | 週1回程度 |
干す時間(夏) | 片面約1時間30分 |
干す時間(冬) | 片面約3時間 |
【羊毛】
羊毛は、乾きやすい素材なので陰干しでOKです。
頻度 | 月2回程度 |
干す時間(夏) | 片面約1時間 |
干す時間(冬) | 片面約2時間 |
【真綿(まわた)】
真綿、吸放湿性に優れています。風通しの良い日陰に干してください。
頻度 | 月1〜2回程度 |
干す時間(夏) | 片面約2時間 |
干す時間(冬) | 片面約3時間 |
布団を干す際の注意点
①布団を叩かない
昔は、『布団たたき』で布団を叩いている人が多かったけど何かであれは良くないと聞いたことがあるんだけど、実際どうなの?
布団も傷むし、中わたの繊維も押し潰されたり、細かくちぎれたりして本来の吸湿性や保温力を損なう場合があるからやめた方が良いね。
それに、ダニの死骸も細かくなって叩いて舞い上がったダニの死骸などを吸い込んでしまう可能性もあるよ。
②干した後は布団を冷ましてから収納する
布団を干した後はすぐに収納せずに、しばらくは室内に放置して熱を逃がしましょう。布団を干して取り込んだ直後は布団内部に熱がこもっています。すぐに収納すると冷めていく過程で湿気が生じるので結露の原因になります。
③カバーは付けたまま干したほうが良い
布団を干す際にカバーを付けたまま干した方が日に当たって表面が色褪せたり、布団の側生地や中わたが痛んだりするのを防ぐことができます。特に羽毛は日に弱いのでカバーを付けて干しましょう。また、花粉やP.M2.5などの空気中の汚れを防ぐには専用のシートなどを利用するのがおすすめです。