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あなたに合った掛け布団はこれ!掛け布団を徹底比較

布団の詰めものには、綿(コットン)、羽毛、合成繊維(ポリエステル)、羊毛(ウール)、真綿の5種類が主なものになります。

素材には、それぞれ特徴があるので好み、機能性を考えて選んでみてはどうでしょうか。

ここでは、主に掛け布団についてお話ししたいと思います。

よく掛け布団は『重い方が良い』や『軽い方が良い』と両極端な意見を耳にしますが個人的には好みで選んだら良いと思います。重い方が好きな方は、ほどよい圧迫感を受けることで包まれているような安心感があるのではないでしょうか。逆に軽い方が好きな方は、その圧迫感が窮屈に感じてしまい眠れないという方もいます。

綿(コットン)・弾力性がある
・保温性が良く、吸湿性に優れている
羽毛・空気を多く含んでいるのでふんわりしている
・吸湿性、放湿性が高いので適切な環境を保ってくれる
 (蒸れにくい)
・暖かい空気は逃さず、冷気の侵入は遮断してくれる
・軽くて体にフィットしやすい
合成繊維(ポリエステル)・軽い
・合成繊維は、わたぼこりが出にくい
・さまざまな機能がついた商品がある
・お手入れが簡単で扱いやすい
羊毛(ウール)・弾力性がある
・吸湿性、放湿性が高いので適切な環境を保ってくれる
 (蒸れにくい)
真綿・軽く柔らかい
・肌触りが良い
・保温性に優れている

布団は、素材によって寿命が異なります。また、保管の仕方や使い方によって差はありますが、綿布団や羽毛布団はリフォームすることができるので長く使うことができます

綿(コットン)掛け:5年
敷き:3年〜5年
(打ち直し可)
羽毛掛け:約10年〜15年
(リフォーム可)
合成繊維(ポリエステル)掛け・敷き:約5年
羊毛(ウール)掛け:約5年
敷き:約3年
真綿掛け:約5年
※あくまで目安になります。使い方や管理の仕方によって異なります。

布団は、毎日使うもので1日の疲れを取るために大事なものです。古くなって型崩れした布団を使うことで睡眠の質を下げることになりますし、汚れて不衛生な布団は健康にも良くありません。布団の状態をチェックして『買い替え』や『リフォーム』も考えてみてください。

メラニー

以下に当てはまるようなら、買い替えやリフォームを検討した方がいいよ。

⬜︎側生地が破れている

⬜︎中わたが型崩れしている

⬜︎暖かくなくなった

⬜︎全体のかさが減ってきて薄く感じる

⬜︎洗ってもにおいが取れない

⬜︎汗や皮脂、シミなどがあって汚れている

布団は、夏用冬用で分けている方が多いと思います。シーズンが終わったら収納する前にきちんとクリーニングしてから収納してくださいね。

干す頻度クリーニング
綿(コットン)週に2〜3回程度布団の衣替え時には収納する前にクリーニングしよう
羽毛月に1回程度布団の衣替え時には収納する前にクリーニングしよう
合成繊維(ポリエステル)週に1回程度布団の衣替え時には収納する前にクリーニングしよう
羊毛(ウール)月に2回程度布団の衣替え時には収納する前にクリーニングしよう
真綿月に1〜2回程度布団の衣替え時には収納する前にクリーニングしよう

布団の価格は、素材や質などによってばらつきがあるので一概にこのくらいの価格です!と言い切るのは難しいです。しかし、羽毛布団のように寿命が長く、尚且つリフォームできるものは、購入価格は高いかもしれませんがコスパは良いです。

綿(コットン)やや高価
羽毛高価※1
合成繊維(ポリエステル)安価
羊毛(ウール)安価
真綿高価

※1:この5種類の素材の中で、最も価格の幅があるのが羽毛布団になります。では、なぜこんなに価格に差があるのかは次でみていきましょう。

羽毛布団の価格が違う大きなポイントは、中に入っている羽毛の品質です。ポーランドやハンガリーといった寒い地域で育った水鳥の羽毛は品質が良いです。寒い地域で育った水鳥は、体の熱を逃さないように羽毛が大きく成長します。羽毛が大きいほど保温力が高いという特徴があります。

中国産ダックよりもポーランド産グースやハンガリー産グースの方が高品質です。ただし、個体差もあるので羽毛布団を作る職人さんが検査で品質を確かめています。

側生地の素材にはシルクや綿といった天然素材とポリエステルなどの化学繊維があります。化学繊維は、丈夫で安価ですが天然素材の方が肌触りが良いです。また、同じ綿素材でも品質に違いがあり、長繊維種・超長綿は特に肌触りが良いですが高価になります。

羽毛布団のキルティングは大きく分けて3タイプがあります。

キルティング特徴
市松キルト良くも悪くも熱が逃げやすいので夏用の肌掛けに採用されることが多い
立体キルト立体構造になるので熱を逃がしにくく保温性が高い
体にフィットしやすい
二層式キルト縫い目をずらしているので立体キルトよりもさらに保温性が高い
フィット性が立体キルトよりも悪く、重たい。
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価格は市松キルト<立体キルト<二層式キルトの順に高価になります。

国内で流通している羽毛布団の7割は、海外で洗浄された輸入品ですが高級羽毛布団は日本で何回も丁寧に洗浄されたダウンを使用しています。さらに、ダウンそのものに防ダニ加工が施されていたり、繊維に付着した菌の増殖を抑える制菌加工、他にも消臭加工なども施してある商品もあります。衛生面がきちんと処理されていない羽毛布団には、独特なニオイ(獣臭)がある場合があり、丸洗いクリーニングをするとニオイが強くなる場合もあります。

メラニー

冬用の多くの羽毛布団は、立体キルトが多いよ。